佐ノ山親方(元大関千代大海)が野球賭博に関与したとの週刊誌報道を受け、日本相撲協会の特別調査委員会は14日、前日に続いて関係者への調査を進めた。13日に電話で佐ノ山親方から事情聴取した村上委員(弁護士)は、同親方への追加聴取について「今のところは考えていない」とし「今は、そのほかの関係者から話を聞いているところです」と、調査は続行していることを説明した。

 14日発売の週刊新潮は、佐ノ山親方が野球賭博に関与し、インターネットを使った違法カジノに出入りしていたと報じた。同親方はこの日、名古屋場所が行われている愛知県体育館の警備など、通常業務を行った。帰り際に「今まで通り、否定します」と話し、報道が事実無根であることを再度主張した。佐ノ山親方の師匠、九重親方(元横綱千代の富士)は部屋関係者を通じて「本人が昨日(13日)話した通りだ。協会の弁護士に任せている」とコメントした。調査委は16日に都内で予定され、これまでの調査内容が報告される。