九州場所番付編成会議が28日に東京・両国国技館で開かれ、4人の十両昇進力士を決めた。新十両は近大出身の徳勝龍(とくしょうりゅう、25=北の湖)、幕下を7戦全勝で制した旭日松(あさひしょう、22=大島)に勢(いきおい、24=伊勢ノ海)の3人。大岩戸(30=八角)は2場所ぶりに十両へ返り咲いた。12人の引退も発表された。

 旭日松が師匠の大島親方(元大関旭国)から、異例の付け人継続を言い渡された。晴れの新十両会見で、大島親方が「(幕内)旭天鵬への恩返しであと2、3場所は付け人の仕事をさせる」と明言。当初は笑っていたが「昔、新十両は付け人をしていたんだ」と、あながち冗談でもなさそうな雲行きに、旭日松も「あれは本気ですね。何でもやります…」と観念の様子だ。

 十両に昇進すれば一人前と見なされ、付け人に洗濯など身の回りの世話をしてもらうのが一般的だ。だが大島部屋は7人しか力士がいない中で、旭日松が3人目の関取。付け人不足は深刻で、長く続いた旭天鵬の付け人時代と変わらない生活が続くかもしれない。それでも琴奨菊に倣い、来場所の抱負を「弱肉強食。弱いと生き残れない」と四字熟語で表し、意気込んだ。