30日で退任する放駒理事長(63=元大関魁傑)が、27日に東京・両国国技館で総括会見を開いた。理事3期目の途中の10年8月に就任。11人目の理事長で最短1年5カ月の在任も「時間に追われた感じ。長かったか、短かったか判断がつかない」と振り返った。

 昨年2月に八百長が発覚した。「耳を疑い、目の前が真っ暗。ウソだろと」。春場所中止、技量審査場所開催、大量の引退勧告を決断。「スッキリすることはなかった」と話したが「その後は力士が頑張って内容はよくなった」と評した。公益法人化が最大の課題だった。「なんとか道筋はつけたと。まだたくさんある課題は次の方に」とあとを託した。来年2月に65歳定年を迎える。