遠藤がタジタジになった。13年分所得税の確定申告受け付けが17日から始まるのを前に、大相撲の幕内遠藤(23=追手風)が4日、埼玉・川口税務署で、インターネットによる国税電子申告・納税システム「e-Tax」を初体験した。「もっと難しいものだと思っていたけど、すごく簡単。部屋でできるので活用していきたい」とPRした。

 手慣れた様子でパソコンを操る姿。だが、褒められると頭をかいた。「実はパソコンを持っていないんです。そこから持たないと…」と苦笑いした。さらに、日大経済学部時代に租税法を学んだことがあり、体験前には税務署側からも強調して紹介された。これにも「内容までは深く覚えていない。もっとちゃんと勉強しておけば良かったかな」と、苦笑いの連続だった。

 「税」に関しては土俵際だったが「金」については冷静だった。番付が上がれば収入は増える。「そうなっていけたらいい」としながも、きっぱりと言い切った。「相撲で上に行く延長線上にお金があると思う。お金のために頑張っているわけじゃない。まずは相撲で強くなる」。春場所(3月9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)に向けてこの日、稽古を再開した。この勢いなら、納税額はどんどん増えそうだ。【今村健人】