18日に亡くなった放駒前理事長(元大関魁傑)の通夜が、23日に東京・中野区の宝仙寺でしめやかに営まれた。北の湖理事長(元横綱)をはじめ、横綱日馬富士、鶴竜ら約600人が参列した。戒名は浄篤院輝山魁傑居士。ゴルフ練習中に倒れたが一番の趣味でもあり、ひつぎにはゴルフの手袋や雑誌などが納められた。

 葬儀委員長は一番弟子で、定年時に弟子を引き継いだ芝田山親方(元横綱大乃国)が務めた。「36年と親元より長い年月を過ごした。勝った時に帰って、喜んだ顔が最高の思い出。ぶれない師匠で、弱音を吐かない、かたくなな人でした」と話した。

 八百長問題などに奔走した理事長時代に、副理事長を務めた村山氏も駆けつけた。「あれだけのことをやり遂げた。志の高い高潔な人」と当時を振り返った。