大相撲の新大関豪栄道(28=境川)が27日、昇進後初めて大阪・寝屋川市に里帰りした。午後に市役所を訪問し、非公式に馬場好弘市長(72)と会談。昨年10月から「ふるさと大使」に任命されている同市からは、新たな化粧まわしを贈られることが決まった。

 念願の大関の座を射止めて豪栄道が地元に帰ってきた。あいさつ回りで慌ただしい“日帰り帰省”になったが、久々に故郷の地を踏みしめて顔もほころんだ。市役所には昇進を祝う垂れ幕が下がり、同1階ロビーには三賞トロフィーなどの展示品コーナーも設けられた。「大関昇進を寝屋川市民にも喜んでいただいて、地元への恩返しになったと思います」と目を細めた。

 うれしい知らせは、まだまだあった。昇進を祝って、寝屋川市に加え、同市在住の女性市民有志と後援会から、計3本の化粧まわしが贈られることになった。1つは、本人の希望で「昇り竜」のデザインになる。昇進披露パーティーも10月5日に都内、11月28日に大阪と、2大都市で開かれることも決定した。

 名古屋場所で痛めた左膝は徐々に回復し、今日28日にも土俵内での稽古を始める。30日には再び寝屋川に戻り地元行事に出るが、9月から本格的に稽古を再開。秋場所(9月14日初日、両国国技館)へ、急ピッチで仕上げる。【木村有三】