<大相撲初場所>◇11日目◇21日◇東京・両国国技館

 東前頭3枚目の遠藤(24=追手風)は小結栃煌山に敗れ、負け越しが決まった。

 横綱、大関全員に挑んだ「4度目」の挑戦も、勝ち越すことはできなかった。遠藤はまわしにこだわらず突き押しを貫いて栃煌山に挑んだが、押し倒された。

 圧力負けしていた過去3度の上位戦と、今場所は違う。立ち合いで押し込まれることは減り「立ち合いは改善できている」と手応えもある。ただ、そこで勝ちきれないのも現実。北の湖理事長(元横綱)は「勝ち運に乗れていないな」と嘆いた。

 負け越した。だが真価はここから問われる。負け数を極力減らし、上位と当たる位置にとどまれなければ「地力がついたとは言えない」と理事長。遠藤も「(手応えを)しっかり、勝ちにつなげていかないと」。残り4日が大事になる。