5月31日に東京・両国国技館で還暦土俵入りを行う元横綱千代の富士の九重親方(59)が、太刀持ちと露払いを白鵬(29)日馬富士(30)の現役横綱に打診していることが13日、分かった。両脇を現役の2横綱で固めることになれば初めてとなる。

 元横綱の長寿祝いで行われる還暦土俵入りは、過去に9人が行った。元栃木山の春日野親方の際は太刀持ちに現役横綱の羽黒山が、元常ノ花の出羽海親方のときは露払いを現役横綱の千代の山が務めた。また、都内ホテルで行った元三重ノ海の武蔵川親方には弟子で現役の出島、雅山(ともに当時は平幕)が控えた。だが、現役2横綱は異例だ。

 両横綱が承諾すれば、白鵬が太刀持ち、日馬富士が露払いを務めるといい、もし直前の夏場所をけがなどで休場した場合は、横綱鶴竜(29)に代役を依頼している。現役時代に優勝31回を成し遂げて「ウルフ」と呼ばれた同親方は、今年6月1日に60歳を迎える。