<バレーボール:全国高校選抜優勝大会:古川学園(宮城)2-0土浦日大(茨城)>◇5日目◇24日◇東京・代々木体育館◇女子準々決勝

 古川学園が土浦日大に2試合連続のストレート勝ちで、3年連続14度目の4強入りした。

 高校3冠を達成した99年以来、11年ぶり5度目の優勝を狙う古川学園が、V軌道に乗った。リードを許したのは立ち上がりの2点目まで。第1セットは2度の6連続得点を絡め、第2セットも中盤以降の連続得点で突き放した。全国頂点まであと2勝。1度もタイムアウトを取らなかった岡崎典生監督(41)は「子どもたちの力が出てきたかな」と、最終コーナーからのエンジン全開を強調した。

 身長182センチのスーパーエース大野果歩ら2年生を中心に、中学時代に実績のある1年生たちも力を発揮し始めた。3年連続決勝進出をかけた25日の準決勝では、ユース代表ライト堀川を擁する共栄学園(東京第1代表)と対戦する。2年生同士のエース対決に大野果歩は「絶対に負けない」と意欲。ブロッカーとしてもマッチアップする双子の妹のセンター果奈も「止めてやる」と闘志を見せた。【佐々木雄高】