関係者の不祥事で今月25日までの対外試合禁止処分を受けていた近畿学生野球リーグの奈良産大は27日、大阪府豊中市の豊中ローズ球場で昨年11月以来の公式戦となる大工大との1、2部入れ替え戦に臨み、10-3の7回コールドゲームで先勝した。

 今年1月、元監督の経営する整骨院で部員の名前を使った療養費詐取の疑いが発覚。今月には元監督とこの問題で辞任した前監督が逮捕される刑事事件に発展した。奈良産大は春季1部リーグ戦には出場できず、不戦敗で最下位となっていた。問題が発覚したときには「動揺して頭の中が真っ白になった」という中井啓次主将は「半年ぶりの試合で緊張やプレッシャーがあったが、楽しんでできた」と話した。