<東京6大学野球:早大3-1慶大>◇最終週初日◇1日◇神宮

 胴上げ投手は斎藤と同期の大石達也投手(2年=福岡大大濠)だった。8回から2イニングを投げ、4奪三振のパーフェクト救援。大石は「調子はよくなかったけど、結果を出せてよかったです」と振り返った。

 抑え投手として7試合、14イニングを投げ無失点。奪三振は30を数え、1イニング2個を超える驚異的な奪取率で斎藤を支えた。実は右肩と右手首を痛め、痛み止めを飲んでの登板だった。このあと明治神宮大会が控えるが「1試合、1試合全力で投げるだけ」と言い切った。

 細山田武史捕手(4年=鹿児島城西)も斎藤を支えた1人だ。この日は再三マウンドに走り声をかけた。「まっすぐが良くなかったんで、腕を振れと」と話した。横浜から4位指名を受けた頭脳派捕手。2年目の斎藤については「今年は気持ちが入った球が多かったです。決めるところでは決められたし」と、その成長ぶりを語っていた。【米谷輝昭】