9年連続でセ・リーグが負け越しているが、以前ほどの力の差は感じなくなっている。15年から1カード3連戦となり先発が基本的に6枚必要。ホーム&アウェーの2連戦×2だと個の能力が高いパ・リーグ先発陣の4本柱と対していたが、ばらけて総合的に戦えるようになった。昨年はヤクルトが勝率1位で17年も広島が1位のソフトバンクと同勝率だった。
その中で広島に注目する。5月に月間20勝を挙げ、レベルは高い。ただリーグ3連覇を果たしているけど、日本一にはなれていない。どちらかといえば、昨年の日本シリーズのように対セ・リーグと同じように戦い方を変えないのが今までの緒方監督だったが、今年はどうか。交流戦での戦い方が、日本シリーズまで進んだ時に大きな意味を持ってくると思う。
交流戦は捕手の重要性が増す。スコアラーが情報収集に努めてくれるが対戦が少ない分、情報量は少ない。余計に洞察力、決断力が大事になる。私の現役時も最初はすごくやりづらさを感じた。3試合×5年ぐらいやると自分の中でインプットできた感覚はあった。知らない分、言葉は悪いが「その場しのぎのリード」が効く場面もある。パは振り回す打者が多く、変化球主体にしたり、3球連続で決め球というのも手だった。同一リーグの対戦なら先々で行き詰まるが、短期の戦いなら有効になる。
主力捕手の違うリーグへの移籍はあまりない。パから移籍してきた巨人炭谷、昨年は交流戦後の移籍で今年が初となるDeNA伊藤光が、交流戦の舞台で生きる可能性はある。(日刊スポーツ評論家)




