阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(65)が16日、京セラドーム大阪でオリックス-阪神の関西ダービー第3戦を見届けた。

阪神は執念ドローに持ち込んだが、この日も先発田嶋に苦しむなど、苦手の左腕対策を課題に挙げた。

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阪神打線は左腕田嶋に6回までノーヒットに抑えられたが、この日は田嶋がキレ、コントロールとも抜群に良かった。タイミングが合っていたのは糸原ぐらい。キレのいい真っすぐを仕留めることはチームとして長らくの課題だが、この日は特に難しかっただろう。

対先発左腕に今季4勝9敗と苦手にしているデータがあるが、1番近本、2番糸原、3番糸井と左3打者を固定している上、全体的にも左が多い打線なので、ある程度はいたし方ないだろう。ただその分、右打者が打たないとね。この日でいえば4番大山、5番原口、6番梅野、7番上本。特に大山だね。ベンチも期待している4番が、いいポイントで捉えて打ち崩す形を見せていかないと、なかなか勝機は見いだせない。

また、1番近本の当たりが止まって、塁に出れないことも得点力を落としている。ヒットを欲しがるあまり、バットを早く出そうとして下から出ている。ただそれほど形も崩れず、状態は悪くはないので、考え過ぎない方がいい。2ストライクまでは引っ張るとか狙いを定めて、バットを最短距離で出すことを意識すれば、当たりが戻るだろう。