日本ハム、楽天、阪神などの監督時代にCSで指揮をとった梨田昌孝氏(66=日刊スポーツ評論家)と真弓明信氏(66=同)が紙上対談し、阪神のファーストステージの行方を占った。短期決戦の必勝法とは-。【取材・構成=寺尾博和編集委員、田口真一郎デスク】
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-阪神の6連勝は「短期決戦」の戦い方で、CSのリハーサルになった
梨田氏 順位が決まるまであきらめずに戦ってきた結果だね。DeNAにシーズン16勝8敗1分けと勝ち越しているから苦手意識もないだろう。
真弓氏 特に横浜スタジアムに行けば、タイガースのほうがよく打つというデータがあるから、DeNAは嫌だよね。
-CSは日本ハムで3回、楽天で1回経験しています
梨田氏 08年日本ハム、17年楽天は3位でCSにでたが、怖さもあるが、下位からだから思い切ってやれるほうが大きい。まず先手をとることだ。
真弓氏 初戦は今永だろうが、キレのいい直球に対し、負けないスイングができるか。タイミングを合わせて、いいポイントで捉えることが重要だ。力むよりも軽く、いいポイントで捉える方が、打ち損ないは少ない。
梨田氏 意外性の男にも要注意だ。01年ヤクルトとの日本シリーズで、ラミレス(現DeNA監督)、ペタジーニを徹底マークしたが、実際は若手でイキの良い岩村にやられた。短期決戦では“ノリ男”がでてくる。
-横浜スタジアムでのチーム打率はDeNA・232、阪神・266
梨田 阪神は対左投手に右の北條、中谷、陽川らを起用してきた。今永は手をつけられないといった内容ではない。矢野監督は積極的にエンドランなどを仕掛けるだろう。
-阪神監督だった10年のファーストステージ初戦は巨人に先手を取られ、2戦目は逃げ切れなかった
真弓氏 打って勝つ、という試合の流れは簡単には作れない。打てないだろうという前提になってくるから取れる時にどんな形でも点を取ることだ。
梨田氏 最後はマルテを欠いた和製打線を強いられた。張りのある左足が復調しても実戦の感覚がどこまで戻って動けるか…。
真弓氏 最終戦から5日間、間隔が空く。シーズン中にそれだけ空白があることはない。体調や調子がベストの選手を使っていくのがいいだろう。
-横浜スタジアムでは近本、大山の好成績が目立つ
梨田氏 マルテに代わって「4番」に戻った大山の状態が少し良くなっているのは心強い。
真弓氏 とはいえ、大山が30発打っているわけじゃない。本塁打の出やすい球場だが、先に走者を出して、できれば近本のように盗塁し、一打で1点をとりたい。もっともマークされるのは、近本の“足”なのは間違いないだろうがね。
-右手小指に死球を受けた筒香も復帰見込み、ソト、ロペス、宮崎ら手ごわい
真弓氏 だからこそ、とにかく先に1点でも取っていきたい。後ろは力のある投手が多い。逃げる展開は得意としている。
-直接対決の防御率はDeNA3・71、阪神2・64。「投手力」で逃げ切る展開に持ち込みたい
梨田氏 西はゲームは作るが、目先を変えるための継投はカギを握る。9月22日DeNA戦(甲子園)で望月を4回途中でスイッチ、計7人のリレーで逃げ切ったようなね。
真弓氏 シーズン後半では、先手を取れば、中継ぎ、抑えの継投で逃げ切るのが、うまくいった。
梨田氏 ガルシアを「第2先発」「ロングリリーフ」でうまく使いたい。球数、打順の巡り合わせで繰り出す小刻み継投は効果がある。抑えが安定している強みを生かしたい。
真弓氏 相手はエースが投げていても、追う展開では6、7回に代打を送らざるを得ない。一方阪神は先発の調子が悪くても、早め早めの継投に持ち込める。
梨田氏 とにかく先に1つとりたいね。






