エンゼルス大谷翔平投手（26）が11日（日本時間12日）、ダイヤモンドバックス戦に「2番投手」で出場。打者では4打数2安打1打点と打線をけん引し、投手では5回5安打2失点。3回の第2打席で右膝に自打球を当て、痛みを抱えながら右中間へ適時二塁打を放ち、その裏の投球ではこの日最速の99・6マイル（約160キロ）をマークした。ボーク2つと振り逃げで失点する不運もあったが、降板後の6回からは右翼を守り、7回には勝ち越し点につなげる右越え二塁打で笑顔あり。3勝目はならなかったが、二刀流ならではのプレーで躍動した。

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大谷は、2度の不可解なボーク判定が痛かった。映像を見る限り、私自身は理由がわからなかった。2回目に関して言えば、セットポジションは静止してるように見えたし、1回目の大谷の不服そうな態度が、審判の目を厳しくさせたのではないかと勘繰ってしまった。

以前の試合でもボール判定に対して、コースなのか、低さなのかを尋ねたが、言葉にしたり、態度に出すとメジャーでは審判の心証を悪くする可能性がある。疑問がある場合は、監督が抗議した方がいいだろう。いずれにしろ、なぜ、ボークなのか。次回に向け、確認すべきである。

投球自体はバランスの取れたフォームで、投げ方としては良かった。いい意味で力が抜け、リリースの瞬間だけに力を入れるから、荒れなかった。真っすぐも99・6マイルを計測し、スプリットの落差も十分。ランナーが得点圏にくれば、ギアを上げるメリハリも利いた。（日刊スポーツ評論家）