この試合のポイントは、今永のピッチングだと感じながら見ていた。

まだ、いろいろ試しながら投げているのだろう。WBC使用球を手でもみながら、試合の中でいろいろ試しているように見えた。

初回、この日最速153キロを出しており、25日の壮行試合(ソフトバンク戦)と同様、順調に調整は進んでいる。ただし、細かい制球など、今永がイメージ通りに投げられているかどうか、そこまではまだ見極められない。

現状では、先発投手は中国戦が大谷、韓国戦ダルビッシュ、チェコ戦佐々木朗、そしてオーストラリア戦山本の予想が本命視されている。この中で今永は第2先発を任されるだろう。第2先発は戸郷、宮城、伊藤、高橋奎、高橋宏が考えられるが、今永の出番は重要な試合になるのでは、と感じる。

2日にダルビッシュがライブBPに登板している。そこから考えると、ダルビッシュの先発はやはり中7日での韓国戦が有力になる。そして、今永がこの試合で先発したことから、韓国戦での第2先発が見えてくる。

侍ジャパンの日程を見ると、韓国戦に勝てばほぼ準々決勝への道が見えてくる。それだけ韓国戦は重要となる。先発ダルビッシュが球数制限65球で4イニングから5イニング、そして今永が3イニングという構想ではないか。

韓国戦の後は中5日で準々決勝の大一番になる。侍ジャパンでの役割分担としては第2先発の中でも、決勝ラウンドに直結する2試合での出番が有力視される。この日のピッチングを見る限りでは、大役を任される期待に十分に応えられる段階にまで仕上がりつつあると感じる。(日刊スポーツ評論家)

侍ジャパン対中日 1回表中日2死一、二塁、けん制で二塁走者カリステをアウトにし、源田(手前)とタッチを交わす今永(撮影・狩俣裕三)
侍ジャパン対中日 1回表中日2死一、二塁、けん制で二塁走者カリステをアウトにし、源田(手前)とタッチを交わす今永(撮影・狩俣裕三)
侍ジャパン対中日 力投する侍ジャパン先発の今永(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 力投する侍ジャパン先発の今永(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 1回表中日2死一、二塁、カリステをけん制で刺しピンチをしのぐ今永(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 1回表中日2死一、二塁、カリステをけん制で刺しピンチをしのぐ今永(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 3回表を投げ終えた今永(右)を迎える大谷(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 3回表を投げ終えた今永(右)を迎える大谷(撮影・前田充)
侍ジャパン対中日 3回表中日2死二塁、カリステに先制適時打を許す今永(撮影・江口和貴)
侍ジャパン対中日 3回表中日2死二塁、カリステに先制適時打を許す今永(撮影・江口和貴)
侍ジャパン対中日 3回表中日2死二塁、カリステに先制適時打を許す侍ジャパン先発今永(左)。右は細川(撮影・狩俣裕三)
侍ジャパン対中日 3回表中日2死二塁、カリステに先制適時打を許す侍ジャパン先発今永(左)。右は細川(撮影・狩俣裕三)
侍ジャパン対中日 2回表中日無死、アキーノ(後方中央)から空振り三振を奪った投手今永(撮影・江口和貴)
侍ジャパン対中日 2回表中日無死、アキーノ(後方中央)から空振り三振を奪った投手今永(撮影・江口和貴)