チームの連勝をつないだのは、“出世頭”の大竹だった。特に今季の広島戦は、6試合に登板して5勝0敗、防御率0・64で圧倒的強さを誇っている。

真弓 大竹に尽きる。勝てない時期もあったが、再び自分のピッチングを取り戻したようだ。どこに打ち取られる要因があるのかを、ネット裏から自分で打席に立ったつもりで見ていた。大竹の前に凡打を繰り返すのは、「投球間隔」にひとつの秘密があるのではないだろうか。

大竹は序盤からピンチを迎えることなく6回2/3で91球を投げ、5安打1失点(自責0)の無四球だった。

真弓 ある打者が大竹からインコースに投げられたとしよう。打者というのは、インコースを攻められた残像を消して、次の球に備えるものだ。アウトコースを攻められるのか、それとも変化球でくるのか、瞬時に配球を読みにかかる。でも大竹の場合、あまりにも「投球間隔」が短いため、バッターにその時間を与えない。それが緩急にもつながっている。岩崎にもいえることで、テンポ良く投げるという方針は、チーム全体に浸透しているようだ。

大竹が初めて先頭打者の出塁を許したのは6回、代打末包の左前打だった。だが続く秋山を三ゴロ併殺に仕留め、野間には左前打を許したが、小園を二ゴロに斬って0を刻んだ。阪神守備陣の111併殺はリーグトップの数字だ。

真弓 攻撃面でも2回に1点止まりかというところで、打線がつながって4点が入るんだから、これが勢いというものだ。この広島3連戦は、仮に3連敗しても慌てなくても良かっただろうし、あとはもうこの流れに乗っていくだけだ。【取材・構成=寺尾博和編集委員】