現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が、リーグ優勝一夜明けのゲームをチェック。2番手でプロ初登板したドラフト2位ルーキー左腕の門別啓人(もんべつ・けいと)投手(19)は、3回6安打3失点のホロ苦デビューでしたが、将来性に二重丸をつけました。【聞き手=松井清員】
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門別はいいですね。点は取られましたけど、将来“ヤバイやつ”になりそうなポテンシャルを感じました。かつての今中投手のようなゆったりしたフォームから、インパクトでピュっと投げる。左腕で最速150キロが出て球持ちもいいので、打者は迫力を感じますよ。シュート系のツーシーム、曲がりの大きいカーブやスライダーとどれも一級品。まだ19歳、プロ初登板で堂々の度胸も見せました。
曲がり球の時にフォームが緩む時があって痛打も浴びましたが、同じ腕の振りに改善すれば打者も簡単には打てないように思います。もっと体力をつけてプロの体に仕上げていけば投球に安定感が出て、球質も上がる。球速ももっと速くなる。来年、再来年に先発ローテに入る可能性は十分ありますよ。若くて12球団で一番充実している投手陣の未来の明るさを感じます。
選手たちは、前日の深夜まで各放送局の優勝特番に出ての広島移動ゲーム。疲れも含めてどうかなと見ていました。でも相手先発は村上と防御率を争う床田で、野手陣も「村上のために」の思いがあったはず。4点を奪って村上との差を広げられたのは大きいし、CSでも対戦する可能性があるので、嫌な印象を与えられたことも大きいですね。
リーグ優勝が決まって一息つきましたが、残り14試合も“消化試合”の意識はないと思います。タイトルがかかっている選手がいて、打率3割や2桁勝利がかかっている選手もいる。CSのスタメン、1軍メンバーを見極める戦いにもなっていきます。何より、日本一という大目標があるので良い緊張感で臨めると思います。あえて不安を挙げると、10月1日の広島戦でシーズンが終わって、18日のCSファイナルまで中16日も空くことでしょうか。05年は最終戦から同じく中16日空いた影響もあって日本シリーズ4連敗。どう実戦感覚を補っていくかもポイントになりそうです。




