プロ野球・日本ハムの熱烈なファンである「モーニング娘。’19」牧野真莉愛(18)は、北広島市に誕生するボールパーク開業を心待ちにしている。いてもたってもいられず、建設予定地まで足を運んで感動。始球式での第1投から、移住構想!? まで、新球場への熱い思いを語った。【取材・構成 本間翼、山崎純一】

日本ハムのボールパーク完成予想イラストを眺める「モーニング娘。」の牧野真莉愛(撮影・山崎純一)
日本ハムのボールパーク完成予想イラストを眺める「モーニング娘。」の牧野真莉愛(撮影・山崎純一)

-完成イメージ図を見て

牧野 楽しそう。ファイターズの街みたいなものになる、それがすごくうれしいです。屋根も開閉式だし、建物が透明になっているのも、空が見える感じがいいなと思います。

-気になるところは

牧野 ニュースで見たのですけど、ドッグランがありますよね。犬が走れる。それが印象に残っています。犬を飼っているわけではないんですけど、ペットと一緒に来られる球場っていいなって思いました。あとは、これ(場外の湖)いいですね! ここホームラン飛んできますか? サンフランシスコみたいに、みんな船でボールを捕りにいく…みたいな。(※1)

03年3月ジャイアンツの本拠地パシフィックベルパーク(現オラクルパーク)
03年3月ジャイアンツの本拠地パシフィックベルパーク(現オラクルパーク)

-そこまで打球は飛ばないと思いますけど…。スタンド内に温泉はあります

牧野 温泉! うそ!? すごい。本当だ。マジックミラーですか? (周囲に観客がいるので)けっこうハラハラしながら観戦することになりますかね(笑い)。やっぱり屋外球場っていいですよね。開放感のあるところで試合を観戦できるのは、ちょっとメジャーリーグっぽくてうれしいなって思います。


-メジャーリーグもご覧になるんですね

牧野 この2年くらい、テレビ中継を見ています。あと、試合観戦ではないんですが、去年ヤンキースタジアムに行きました。見学ツアーだったので、グラウンドにも降りたんです。芝生とか土が違う感じがしたなぁ。(北海道ボールパークも)天然芝というのがいいですね。だから、試合が終わったあとだとか、練習中に、グラウンドに降りたりできるようにしてほしいです。ここでプレーしているんだなっていうのを自分の肌で感じたいというか。

-日本ハム戦はどのくらいの頻度で観戦を

牧野 だいぶ減っていて…。今年は10回行ったかどうか。ファームもちょこちょこ行っていました。次に引っ越すなら北広島に決まっているので(笑い)。もし引っ越すなら絶対に北広島に来ます。

-パーク内にレジデンス(住宅)をつくる計画もあるみたいです

牧野 え! じゃあここに住もう。それまでにお金をためておきます。

日本ハムが北広島市に建設する新球場の完成予想図
日本ハムが北広島市に建設する新球場の完成予想図

-ライブができるホールをつくる案もあるそうですよ

牧野 モーニング娘。’19の牧野真莉愛としては、やっぱり開幕セレモニーとかで、ライブパフォーマンスがしたいなって思ってます。新球場で、試合前に。

-始球式となれば、先発投手よりも先に投げるということになりますね

牧野 ホントだ! ファーストピッチ、いいですね。2023年、やりたい! 新しい夢ができました。そういうことで言えば、(パーク内に)キャッチボールができる公園も欲しいです。前にファーストピッチをやらせていただいたときに、練習しようと思ってもキャッチボールができる公園が少なくて。子どもたちがもっとキャッチボールができる場所が増えて、野球が好きになったらいいなと思います。

※1 サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地オラクルパークは右翼席までが309フィート(約94メートル)と短く、さらにスタンド後方がサンフランシスコ湾の入り江になっている。海に飛び込む特大アーチは「スプラッシュ・ヒット」と呼ばれ、ホームランボール目当てに、小舟に乗って待ち構えるファンもいる。

新球場建設予定地の看板前でポーズとる牧野真莉愛(撮影・山崎純一)
新球場建設予定地の看板前でポーズとる牧野真莉愛(撮影・山崎純一)

◆牧野真莉愛(まきの・まりあ)2001年(平13)2月2日、愛知県出身。ハロプロ研修生を卒業し、モーニング娘。’14に加入。現在はモーニング娘。’19として活動中。愛称「まりあ」。特技はバレエ、習字、絵を描くこと、あひる口。好きな色はピンク。座右の銘は克己心。血液型A。幼少期に新庄を見たことがきっかけで日本ハムファンとなる。20年2月2日、5冊目の写真集発売予定。


■新球場建設予定地周辺探訪

新球場建設予定地周辺を日本ハム担当の山崎純一記者が歩く「純さんぽ」。今月は駅前の名店で、興味深い話が聞けました。

◇ ◇ ◇

師走の北広島。駅前を散策するが、まだボールパーク関連の盛り上がりは感じない。だが人々は、少しずつ準備を始めているようだ。ふらりと入った駅前ビルの「レストランぱる亭」で、知った。

北広島駅前にあるレストランぱる亭(撮影・山崎純一)
北広島駅前にあるレストランぱる亭(撮影・山崎純一)

北広島さんぽまち商店会の役員を務めるオーナーの住田優氏(70)は、11月に仙台を訪れたという。仙台駅前から楽天の本拠地・楽天生命パークまで歩きながら、地元関係者に話を聞いて回った。「規模が違う。レベルの差を感じて帰ってきました」と苦笑いするが、今後の街づくりの参考になる部分は多かった。

レストランぱる亭のメニューで1番人気の中華焼きそば(撮影・山崎純一)
レストランぱる亭のメニューで1番人気の中華焼きそば(撮影・山崎純一)

元々は巨人ファンだったが、北海道移転以来自然と日本ハムのファンになった。「すごい期待感がある。高齢化もあってなかなか(若者が)増えない。ボールパークができて活性化すればうれしい」。1番人気の中華焼きそばは、少し焦がした麺に、具材たっぷりのあん。これはうまい。心とおなかを満たし、再び街に出た。