中日の新外国人たちの、日本への適応能力に感心した。開幕投手を狙うディロン・ジー投手(31=ツインズ)は箸を巧みに使うという。「箸を使うべき料理は、箸で食べないといけないと思っているよ。米国でもそうだったんだ」。メッツで13年から2年間、チームメートだった松坂とは、クラブハウスでロッカーが隣だった。一緒にケータリングで食べたすき焼きも、もちろん箸を使っていた。

 チームに合流した1月29日にはナインの前で日本語であいさつ。「自分で覚えることができることはやっていきたい」と、通訳に教えてもらい、必死に覚えた。

 流ちょうな日本語といえば、身長201センチのスティーブン・モヤ外野手(26=タイガース)も得意にしている。スマートフォンの中に、日本語学習アプリを3つダウンロードし、日々勉強。実践もしている。キャンプのチーム宿舎で食事をした際に、オムレツを目の前で焼くコーナーがあった。そこで「シッカリ焼イテクダサイ」とリクエスト。おいしいオムレツにありつけた。

 1日に春季キャンプがスタート。慣れない日本球界に悪戦苦闘するかと見ていたが、ナインと楽しそうに過ごしている。強竜復活へ、助っ人も大きな力となるはずだ。【中日担当=宮崎えり子】