中日藤嶋健人投手(20)が急成長を見せている。4月28日のDeNA戦(ナゴヤドーム)でデビュー戦を飾ると、リリーフで実績を積んだ。先発の機会は突然回ってきた。6月17日の西武戦(メットライフドーム)で松坂が先発予定だったが、試合直前のブルペンで背中の捻挫を発症。代役でプロ初先発した。

6回9安打2失点で初勝利。その後は先発として調整を続けた(1試合だけ中継ぎ)。8月に入るとローテーションの一角を託された。8月の3試合は1勝だけだが、いずれも7回を投げ抜き、クオリティースタート(6回以上、自責3以下)を決めていた。

先発での成功のきっかけを作ってくれた松坂から、今後の指針となる言葉を送られていた。「これからはケアをしっかりするように、と言われました。若い人が投げ抜かないといけないから、きっちり調整するようにとも」。

そんな話をした後の登板は、9月1日の巨人戦(ナゴヤドーム)。巨人のエース菅野との投げ合いだったが、6回4失点、116球を投げ粘った。その後、打線が菅野を攻略し、5-5の引き分けに持ち込んだ。「お風呂に長めに入って、ストレッチも多めにした」。それまでは中6日以上の調整期間をもらってきた。初の中5日の登板で先輩からの金言を実践して、結果を残した。

9月5日現在、出場選手登録選手では最も若い2年目右腕。周りはすべて先輩。これからも先輩たちの叱咤(しった)激励を糧にまた一皮むけるのを楽しみにしたい。【中日担当 伊東大介】