友部リトルシニアグラウンドで自主トレを行った巨人高橋(中央)は昼食時間に仲間たちと笑顔を見せる(2019年1月2日撮影)
友部リトルシニアグラウンドで自主トレを行った巨人高橋(中央)は昼食時間に仲間たちと笑顔を見せる(2019年1月2日撮影)

夢はつながっていく。

巨人ドラフト1位の高橋優貴投手(21=八戸学院大)が2日、茨城・笠間市内にある中学時代に所属した友部リトルシニアのグラウンドで自主トレを公開した。

報道陣が集合したのは昼食時。グラウンド横のスペースに並べられた長机で同シニアOBの大学、高校生、現役選手がそれぞれに分かれて和気あいあいに、牛丼をほおばっていた。「毎年この時期には、優貴も含めて卒部生がここに集まるんです」と事務局長を務める高橋の父幸司さんが話す。正月から、多くの父母がお手伝いに来ていた。記者自身も中学時代はリトルシニアに所属していたので、「そういえば年末年始に家族旅行をした記憶がないなぁ」と懐かしくも思えた。

そんな思い出に浸っているまもなく、昼食を終えるとすぐに高橋の午後の練習が始まった。外野でランニングやキャッチボールを行う姿にカメラのシャッター音が響く。その横では、内野でOBたちが現役選手へ指導を行っていた。ゴロの捕り方、キャッチボールのやり方など基本的なことを手取り足取り。教わる側の中学生は無邪気な笑みをこぼしながら「お願いします!」「ありがとうございました!」と元気いっぱいに駆け回っていた。原監督の言葉を借りれば、まさに「のびのび」と野球を楽しんでいるように映った。

同シニアは今年で創部13年目で、卒部生として高橋が初のプロ野球選手となる。創部から監督を務める、巨人OBの原田明広監督(52)は「身近なところからプロ野球選手が出たことは、子どもたちの励みになっていると思う」と話す。「プロ野球選手になりたいと、ずっと言っていたし、何をあきらめることなく、信じ続けた。そういう夢は中学3年生になると現実を見て諦めがちになるけれど、彼はずっと持ち続けていた。特別すごいものを持っていた子ではない。でも、頑張っていれば夢がかなうことを見せてくれた。大きくなって毎年帰ってきてほしい」。中学時代に「怪物」「○×2世」と呼ばれてもプロの世界へたどりつける選手は一握り。同じ環境で同じ時を過ごした高橋の存在は、子どもたちにとって1つの道筋となるかもしれない。

高橋はプロへの礎を築いた中学3年間を過ごした地で誓った。「この3年間がなければ、高校、大学、プロの道はなかった。原田監督に基礎を教わって今がある。活躍して恩返ししたい」。晴れ舞台でまぶしいフラッシュを浴びれば、おのずと後輩たちの夢もふくらんでいく。【巨人担当 桑原幹久】

自主トレを行った巨人高橋優貴(中央右)は原田明広監督(同左)ら友部リトルシニアの選手たちと笑顔で写真に納まる(2019年1月2日撮影)
自主トレを行った巨人高橋優貴(中央右)は原田明広監督(同左)ら友部リトルシニアの選手たちと笑顔で写真に納まる(2019年1月2日撮影)