<ソフトバンク4-0オリックス>◇4日◇ヤフオクドーム

「猛牛」はすっかり鷹のカモになってしまっている。今季も、と言っていいほど、工藤ホークスにとって「牛料理」はおいしい。7戦目で5勝1敗(1分け)。エース千賀の好投もあって、この日も白星を挙げた。工藤政権になってからはもちろんのこと、同カードは13年以来負け越しがない。

ホークスの福岡移転後初Vとなった99年からは「カモ」と「苦手」の立場が逆転した。昨年までの20年間で、ホークスは16回も同カードを勝ち越している(オリックスの勝ち越しは3回)。球団移転の89年から初Vまでの10年間は、オリックスが7回勝ち越していた。南海時代までさかのぼれば、71年から86年まで16年連続でホークスが負け越していた。

さらに最下位に沈んだ08年を除けば、99年から昨年までホークスはオリックスより下位の順位に落ちたことはない。「ブルーサンダー打線」が猛威をふるっていた90年シーズン。ホークスは3勝22敗(1分け)と完膚なきまでにたたきのめされた。当時の田淵監督はシーズン終盤にオリックス戦の負け数を問われると「そんなことは分かっているんだ!」と声を荒らげ、会見を拒否したほどだった。30年も時が過ぎれば、何とも懐かしい思い出だ。

平成から令和と時代が変わっても「お得意様」は変えられない。リーグV奪回と3年連続日本一を高らかに宣言するチームにあって、何より貯金はありがたい。世の中、10連休の超大型ゴールデンウイーク。「どんたくばやし」にも後押しされて、文字通り「黄金週間」といきましょうや。【ソフトバンク担当 佐竹英治】