<日本ハム3-6西武>◇12日◇札幌ドーム

西武山川穂高内野手(27)が、母の日に日本人最速100号本塁打を達成した。

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令和初代本塁打王へ。山川がプロ入りから描く成長曲線の角度は、年々上がっている。そんな今があるのは、平成での下積みがあったからだ。富士大時代、毎日訪れていた場所がある。「通称『ハト小屋』って呼ばれていたぼろい小屋があったんですけど、そこで4年間、毎日打っていましたね。大きさはだいたい西武にある室内練習場の1/4くらいですかね」。

地元の沖縄から岩手・花巻の大学へ進学した4年間、毎日通い続けた。木造建てで所々に穴があいているという小屋で、バットをひたすら振った。「本当に毎日行ってました。後輩を連れてみんなとは別で。マイナス何度っていう中でティー打撃やったり、ボールを投げたり」。今でも野球の完全休養日はつくらない。まさに雨の日も、風の日も、雪の日も、練習の虫になった努力の結晶が快挙となった。【西武担当=栗田成芳】

日本ハム対西武 3回表西武1死二塁、左越えに通算100号の2点本塁打を放ち「どすこいポーズ」の山川。左は源田(撮影・黒川智章)
日本ハム対西武 3回表西武1死二塁、左越えに通算100号の2点本塁打を放ち「どすこいポーズ」の山川。左は源田(撮影・黒川智章)