「反骨心」を胸に、メラメラと闘志を燃やす男がいる。広島小園海斗内野手(20)だ。レギュラー定着を期待された今季は開幕2軍スタート。シーズン終盤に1軍に昇格したが、わずか3試合の出場で無安打に終わった。「悔しいのが一番。全てにおいてまだまだ。今のままでは1軍で通用しない」と危機感を募らせている。
シーズンでレフト方向への緩い打球が多かった反省を踏まえ、11月のみやざきフェニックス・リーグでは、中堅から逆方向へ強い打球を打つ練習を徹底した。「(左右へ)両方打てたら幅が広がる。外角の球は投手が一番投げるところ。そこをしっかりと捉えていたら、全然違うと思う」。加えて、シーズン中から取り組んでいた追い込まれてからのノーステップ打法や、投手によって打席の立ち位置を変えるなど、試行錯誤を積み重ねた。
2年目でブレークした同学年の活躍が、原動力につながっている。中学時代に所属した枚方ボーイズのチームメート、ロッテ藤原だ。今季終盤に出場機会を増やし、クライマックスシリーズでも存在感を示した。「一緒にやってきたライバル。活躍が自分の頑張ろうと気持ちにもなれますし、そういう関係なので。負けないようにやっていきたい」。リーグは違えど、刺激し合う2人の関係はこれからも続いていく。
勝負の3年目へ向け、オフは小学生時代に所属した宝塚リトルの先輩、ヤクルト山田哲らの自主トレ(松山市)に志願して参加する。「ずっと1軍の戦力になれるように。ショートのレギュラーを取れるように。まだまだなので、頑張ります」。今季味わった悔しさをバネに、どこまでも貪欲な小園の逆襲に期待大だ。【広島担当 古財稜明】




