昨年に引き続き、21年も新年から新型コロナウイルスの影響は野球界にも及んでいることを痛感する。1月は自主トレの季節。最も大きな変化としては、例年海外自主トレを行っていた選手たちが、国内での始動を余儀なくされていることだろう。

ソフトバンクでは鉄人、鉄腕として知られる松田宣浩内野手(37)、森唯斗投手(28)がグアムで自主トレを行ってきた。今年は2人とも宮崎でトレーニングを積むことを決断している。

ケガに強い体作りとして、温暖なグアムで徹底的に体を追い込むことが2人の1年の土台作りだった。気温が下がる国内では必然的に、できる練習の内容や量にも制限がかかってくることは避けられない。シーズンに向けてどんな影響が出るのか、気がかりな面も少なからずある。

ただ、そんな中でも頼もしいのが両者の気構えだ。例年と違う1年のスタートになっても「やることは変わらない」と力強い言葉で自信を示してくれた。投打においてチームを引っ張るリーダー的存在が、厳しい状況の中でどんな準備をし、キャンプイン、開幕に向けて合わせてくるかを楽しみにしている。【ソフトバンク担当 山本大地】