大物の予感!? 楽天ドラフト2位ルーキーの安田悠馬捕手(21)が、ユーモアたっぷりの愛されキャラで“大器”の片りんを漂わせている。指名あいさつ、入団交渉、新入団発表と、ここまで3度、安田選手のオンライン取材に参加したが、ユニークな発言が飛び出す会見は空気も柔らかく、いつも笑いがたえなかった印象だ。

元巨人の松井秀喜氏に似た風貌で、身長185センチ、体重105キロの屈強な体格。契約合意後は「(仙台は)非常に寒いと聞いて。筋トレをして内側から温めていこうかなと思います」と珍宣言。寒さは苦手というが「汗かいたりするので、あんまり厚着は…。1年通して、半袖短パンでいたいタイプです」。寒さの厳しい仙台へダウンジャケットは持参するか問われると「いや一応、持っていきます」と即答し、報道陣を笑わせた。

12月4日に開催されたファン感謝祭では初めてファンの前に立ち、「『東北のゴリラ』で頑張っていきます!!」と力強くアピール。ところが、その後に行われた新入団発表会見ではテレビの取材に「これから『エンジゴリラ』で呼ばれたいです」と宣言した。大学時代はチームカラーから『青ゴジラ』の異名をとったスラッガー。本当は「ゴジラ」と言いたかったが、ファンの前では興奮して「ゴリラ」となったようだ。そんな言い間違い? もあったが、それもご愛嬌(あいきょう)だろう。

晴れて背番号も「55」をもらった近未来の大砲候補。すでに同期選手にもキャラは浸透しつつあるようで、ドラフト1位の吉野創士外野手(18)も「安田さんがムードメーカー的存在」と話している。杜(もり)の都の「エンジゴジラ」。その愛すべきキャラクターにも注目していきたい。【遊軍=鈴木正章】