<日本生命セ・パ交流戦:中日7-3ソフトバンク>◇5日◇バンテリンドーム

「流れ」が変わってくれるのでは? と期待したが、そうはならなかった。2点を追う7回。2番手藤井が中日の「ラッキー7」を3人で切った。さあ、反撃と思ったがソフトバンク打線は終盤8、9回に中日の2人の豪腕助っ人にピシャリと抑えられてしまった。逆に、8回には3番手笠谷がダメ押しの2失点…。チームは今交流戦初の連敗を喫した。

2戦連続の逆転負けは何とも後味が悪い。昨年もバンテリンドームで2敗1分け。今季も初戦を取りながらカード負け越し。ホークスにとって敵地・名古屋は「鬼門」になってしまった。シーズンも55試合を消化し、いよいよ中盤にさしかかる。どのチームでも言えることだが「梅雨」のシーズンは疲労がピークに達する時期でもある。この日、藤本監督は打撃好調の柳町を足の疲れを考慮してスタメンから外した。チーム全体のコンディション維持は監督にとって最も腐心するところ。すでに栗原、上林がケガで離脱しているだけにレギュラー選手のさらなる故障離脱には神経質にならざるを得ない。

開幕からリードオフマンとして打線をけん引していた三森が元気がない。この3連戦は13打席無安打。この日は7回に代打明石を送られた。右ひざの痛みにも耐えながら1番二塁で奮闘してきたが、周東が打撃好調なだけに、入れ替えてもいいのではないだろうか。打席で白線ギリギリに立つ三森は初戦の3打席目に白井球審から左足のポジションを注意されていたが、繊細な打撃感覚にもズレが生じたのかもしれない。

7日からは本拠地ペイペイドームで好調な阪神、ヤクルトとの6連戦。交流戦Vへ正念場の戦いとなる。【ソフトバンク担当 佐竹英治】