ソフトバンクが新型コロナウイルスの影響を受けた。28日までに、1軍の選手やスタッフら計14人が陽性判定。29日ロッテ戦は、ソフトバンク主催試合としては20年8月の西武戦以来となる、コロナによる中止が決まった。

選手たちはでき得る対策をしながら、厳しいシーズンを戦っている中でのことで、誰も責めることはできない。こういう状況下で、前向きな考え方をするのも良くないかもしれないとは思いつつ、プラスの面も考えてみた。

選手を大幅に入れ替えて臨んだ27日ロッテ戦(東京ドーム)は完敗だった。先発予定だった和田が離脱するなど、主力を欠く状態での戦いは厳しいものだった。加えて、柳田は26日日本ハム戦の守備で転倒した影響で、肩と首を痛め欠場していた。藤本監督は「見当も付きません」と、症状の重さは明かしていないものの、27日の試合前練習で打撃練習をしていた姿を見る限り、長期離脱の必要な状況ではなさそう。臨時の“休日”が増えることで、快方に向かう可能性は十分にある。

柳田以外にも、今季は身体面に不安を抱えながらプレーしている選手が多かった。大事を取って、あるいは予防策として、試合中盤で交代するケースもあった。6月は9勝11敗と負け越した。厳しい日程が続く中、つかの間の小休止を少しでもプラスにし、7月反攻に備えたい。【ソフトバンク担当=山本大地】