個人的な話だが、記者5年目の私はついに“アンラッキーボーイ”から脱却した。これまで担当した球団は、18年の阪神が6位、19年のオリックスも6位、20、21年の広島は5位、4位と、4年連続でBクラスだった。今年も阪神が最終盤で5位に沈んだ時には「自分のせいか…」とひそかに申し訳なく思っていたが、私自身初のAクラス入りにホッとしている。
そんな阪神のクライマックスシリーズ(CS)に貢献した1人が、高卒2年目の高寺望夢内野手(19)だ。Bクラス危機が迫っていた9月23日広島戦から1軍に再昇格。4試合連続でスタメン出場し、プロ初ヒット&初打点を含む二塁打3本、2打点と奮闘。高寺合流後は3勝1分けで、逆転でのCS切符をつかんだ。まさに矢野監督が期待した通りの「ラッキーボーイ」となったといえる。
負け知らずの高寺は、DeNAとのCSファーストステージ開幕前に「たまたまかもしれないですけど、このままずっと勝てればいいです」と話していた。9日の2戦目では「7番二塁」で先発し、球団の10代野手では史上初のCS出場を果たした。結果的に2勝1敗で、ヤクルトが待つ同ファイナルステージに進出。しかし、11日に出場選手登録を抹消され、12日からはみやざきフェニックス・リーグに参戦している。
高寺にとって、非常に中身の濃い1軍の「18日間」となったことだろう。1試合も負けることができない状況の中でプレーし、雰囲気を肌で感じ取り、さらに短期決戦を勝ち抜いた経験も大きかった。今年もまだまだチャンスはあるが、3年目の来季はレギュラーを奪取し、躍動している姿が目に浮かぶ。背番号67の若きホープから目が離せない。【阪神担当=古財稜明】




