DeNAは1日、来季のコーチングスタッフを発表した。三浦大輔監督(48)が就任3年目を迎える中、1軍では相川亮二バッテリーコーチがチーフ作戦を兼任、石井琢朗野手総合コーチがチーフ打撃コーチ、青山道雄ヘッドコーチが巡回コーチに配置転換されることが決まった。

目に留まったのは、今季はピッチングコーディネーターだった八木快氏がファーム育成投手コーチに就任することだった。プロ経験はなく、今治西、岩手大で主に外野手でプレー。今治西では今季限りで引退した西武熊代の1学年下で甲子園に出場し、筑波大大学院で動作解析を研究した。

多角的な視点を持ち、「横浜改革」を推し進める。今季は昨年の東京五輪で金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表に携わった遠藤拓哉氏を「メンタルスキルコーチ」として、チームスタッフに招聘(しょうへい)。打撃投手ら裏方のケアをするトレーナーもスタッフに加えた。

社会では「働き方改革」が唱えられる今、固定観念にとらわれず、柔軟な発想でチーム作りに着手する。秋季トレーニングでは目隠しでのティー打撃やサンドバッグ打ちなど、ユニークな練習法を導入。グラウンド内外でアイデアに富むのが、DeNA流である。【DeNA担当 久保賢吾】