ヤクルト村上宗隆内野手(22)が14日、都内の日本記者クラブで会見を行いました。公の場で初めてメジャー挑戦の意欲を示したことが大きく報道されましたが、それ以外にも球団スポンサーから贈呈される「3億円の家」など、多岐にわたる質問に約50分間、丁寧に対応。根強い郷土愛も披露してくれました。

日本選手最多のシーズン56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王に輝いた「村神様」の会見には、オンラインを含め100人を超える記者が出席。地元熊本のメディアから、同じ熊本出身で3冠王の松中信彦氏や、川上哲治氏、秋山幸二氏、前田智徳氏といった名前が挙がると、「松中さんもすごく尊敬しているし、偉大な記録だと思ってます。熊本の先輩方がすごい大打者ばかりなので、僕自身もそこは縁を感じてますし、そこに続いて僕もすごい記録を達成して、もっともっと偉大な先輩方と肩を並べられればいいなと思っています」と力強く話しました。

また熊本の隣県・宮崎の記者から、同地で来年2月に行われる侍ジャパンの合宿について質問が飛ぶと「まだ誰が選ばれるかわからないので何とも言えないけですけど…」としながらも、「宮崎は九州で近いですし、マンゴーと地鶏が好きなので、その2つは食べたいと思っています」と笑顔。しっかりと期待に応える返答をしていました。

村上は史上最年少でリーグMVPを獲得した昨年12月末に「くまもと夢づくり賞」を受賞。表彰式では、将来を担う子どもたちへの環境作りと、プロ野球公式戦開催のため、新球場の建設を蒲島知事に“直訴”しました。「熊本が活気づくというか、野球人口が減っている中で、熊本のみなさんも少しでも野球に興味を持ってもらえたら」と話していましたが、今回の会見でも「今、こうして熊本県という名前もたくさん出てきてますし、熊本県のスポーツの復興にどんな形でもいいので携われれば」と言葉に力を込めました。

今や海外までが注目するスーパースターとなった村上。変わらぬ郷土愛を胸に、さらなる成長に期待がかかります。【ヤクルト担当=鈴木正章】

11月14日、日本記者クラブでの会見で質問に答えるヤクルト村上宗隆
11月14日、日本記者クラブでの会見で質問に答えるヤクルト村上宗隆
11月14日、日本記者クラブで会見に臨むヤクルト村上宗隆
11月14日、日本記者クラブで会見に臨むヤクルト村上宗隆