立浪中日2年目の春季キャンプがまもなくスタートする。立浪和義監督(53)の今季に懸ける思いは昨季とは違って、厳しさを見せている。

「今年は力のある選手を使う」

最下位からの巻き返しへこれがキーワードになりそうだ。阿部、京田の主力を放出。楽天から涌井、DeNAから砂田を補強した。センターラインを強化し、競争意識も促している。

ドラフト2位・村松開人内野手(21=明大)、同6位・田中幹也内野手(22=亜大)、同7位・福永裕基内野手(26=日本新薬)を1軍キャンプに抜てき。この即戦力新人3人については、二塁の定位置争いに絡んでくることを期待する。

外国人選手にも特別扱いはなく、競争原理を働かせた。新たにメジャー41本塁打のアリスティデス・アキーノ外野手(28=レッズ)、3年前まで中日で主軸を張り、18年には打率3割2分1厘をマークしたソイロ・アルモンテ外野手(33=メキシカンリーグ)、オルランド・カリステ内野手(30=メキシカンリーグ)を獲得。今季も1軍外国人は登録5人、ベンチ入り4人になる。ロドリゲス、マルティネスのカリビアンリリーフコンビは、外せない。となると、野手は3人で、ベンチ入りは2人。不動の4番だった来日8年目のビシエドにも容赦ない。

指揮官が中日に入団したときの監督は故・星野仙一氏。比較もされる。「全然違う。引退して思ったのは、節目で厳しい監督だったからこそ長く野球ができた。時代は変われど、最低限の厳しさを植え付けないとと思う」。競争を勝ち抜くハングリーさをチームに求めている。

2月中盤からは、WBCに向けた強化合宿が始まり、話題は侍ジャパンに集まっていくかもしれない。「強くなって見返してやろうと思う」と指揮官。中日キャンプで繰り広げられるデッドヒートが楽しみだ。【中日担当 伊東大介】