鬼になって取材する最初で最後の機会になったかもしれない。

節分の日の3日は、日本ハムの沖縄・名護キャンプ第1クール3日目。節分にちなんだ写真を撮影するために参加したのは、初々しさを感じさせる新人5選手と記者が扮(ふん)した赤と青の鬼。そのうちの青鬼を私が担当することになった。

彼らから、豆という洗礼を受けた。カメラマンらの指示で合わせて一斉に鬼に向けて豆が投じられる。さすがはプロ野球選手。スローイングの威力は、豆まきでもいかんなく発揮された。私の背中にはドラフト3位加藤豪将内野手(28=メッツ3A)が「これがジャパニーズ文化だ!」と投げられた豆が、バチバチという音を立てながら当たった。その感触の鋭さに、「痛っ」と声を発してしまったほどだ。

後日、加藤豪に青鬼に扮(ふん)していたことを伝えると、「ごめんなさい、強く投げすぎました」。取材時には見せないリアクションを見られただけでも鬼になったかいがあったと感じた。

ドラフト1位矢沢宏太投手(22=日体大)とは2度目の“共演”となった。昨年12月、日体大で行った正月企画の取材で、矢沢が獅子舞にかみつかれる写真を撮影。獅子舞に入ったのは私だった。今度は鬼として、同じ写真に納まることになった。節分の写真撮影後は、すぐに矢沢の取材が行われることになり、私は青鬼の姿のまま取材の輪に加わった。打者も鬼と同じく退治するかと聞かれた矢沢は「バッターも退治します」。ルーキーたちに福が来ることを願っている。【日本ハム担当=石井翔太】

日本ハムドラフト1位矢沢宏太(22年12月)
日本ハムドラフト1位矢沢宏太(22年12月)