取材中、ハッとさせられることがある。もちろん野球について「なるほど」と思うことがたくさんあるが、それ以外の面でも学ぶことは多い。キャンプ中、楽天石井一久監督(49)が、ふと口を開いた。

「笑顔って大事なんです。アメリカでも、やっぱりなじむのに笑顔ってすごい大事。笑っているとみんなが寄ってくる。難しい顔していると周りが下がるので」

明るく、元気に。その気持ちはいつも持っているつもりだった。だが、「今日はどういう原稿を書こうか」「何を聞こうか」「どういう風に聞けばいいのか」などと考えていくうちに、どんどん思い詰めた表情になっていくのが、自分の悪い癖だ。

マスク越しであっても、垣間見える表情や声のトーンである程度の心境は読み取れる。日常生活でも、暗い顔をした人に話しかけるのは勇気がいるし、会話はなかなか弾まない。

思い返せば、キャンプ期間に限らず、石井監督がコーチや選手、スタッフたちと柔らかな表情で会話している姿をよく見る。笑顔でいれば、どんなときも前向きにいられるのではないか。「笑う門には福来る」という言葉があるが、まさしくその通りだなと、勝手に学ばせていただいた。

明るく、元気に。もう1度胸に刻んで、今季の楽天を取材していこうと思う。【楽天担当 湯本勝大】