巨人山瀬慎之助捕手(21)の言葉からは端々に芯の強さを感じる。「1軍に行くというよりは、正捕手を目指してやっている」とぶれない目標をはっきり口にする。
イースタン・リーグで確かな成長を示している。自慢の鬼肩だけでない。課題だった打撃も力強さを増してきた。10日時点で、26打数9安打の打率3割4分6厘。9日のイースタン・リーグ楽天戦では2号ソロを放った。4年目の開幕1軍は届かなかったが、アピールを重ねている。
1軍昇格の先を見据え、日々汗を流す。自主トレはソフトバンク甲斐拓也捕手(30)と3年連続でともにした。深く心に突き刺さった言葉がある。「1軍にいるだけじゃだめだぞ。今から正捕手を狙わないと」。育成6位入団から侍ジャパンの捕手まで成り上がった甲斐の言葉には説得力があった。
厳しき勝負の世界。山瀬も、まだ4年目というより、もう4年目という意識が強い。昨季は1軍出場8試合で、今は2軍でチャンスをうかがう立場。1軍には侍ジャパンの大城卓、小林、岸田と壁は分厚い。1軍昇格の先に目標を置き、自分を奮い立たせる。高い目標が成長を加速させている。
キャンプでは1人、黙々とマシンを打ち込む姿もあった。「圧倒的な結果を残せるように」。地道な練習も続けながら、大きな志に向かっていく。【巨人担当 上田悠太】




