米国で生まれ育った日本ハム加藤豪将内野手(29)が「アメリカンノック」の洗礼を浴びた。秋季キャンプ第1クール最終日の5日、昨年の秋季キャンプに続いて、人生2度目の「アメリカンノック」を受ける機会がやってきた。本来は外野の守備練習として行うことが多いが、この日は内野限定。10球連続の捕球を、3セットこなすまで終わらない。二、三塁間で左右を襲う打球を必死に追った。
フラフラになりながら練習を終えた加藤豪は、苦笑いだ。「アメリカンノックって言われて、正面ノックなのかなと思ったら、何ですか。10本連続3セットって。横に振られるっていう…。何がアメリカンなんですか? ジャパニーズノックじゃないですか。びっくりしました」。足がもつれて倒れ込む。「『アメリカンノック』って思いながらやっていると、笑いながらしかできなくて…。息ができなくて、倍ぐらいきつい」。1セット終わるたびに、グラウンドに大の字になり天を見上げた。
今年開業したエスコンフィールドで行う初めての秋季キャンプは、一部スタンドを開放し、練習見学に訪れるファンで大にぎわい。有料の「ダグアウトクラブシート」は、販売開始から、わずか3分ほどで全日程が完売したという。アメリカンノックでは、口達者な森本稀哲外野守備走塁コーチ(42)がマイクを握って、愛ある選手イジりで会場を盛り上げた。厳しい練習も、ファンの拍手や「頑張れ!」の一言が、体力の限界に挑戦する選手たちの背中を押した。
フラフラだったはずなのに、練習後の加藤豪は元気いっぱいだった。「自分たちだけで練習しているより、簡単にできたなって。観客がいると。あれは、楽しかったな」。チームとファンが一体となった1日。オフシーズンも、エスコンフィールドにはワクワクが詰まっていた。【日本ハム担当 中島宙恵】




