ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)は、日本文化にすっかりなじんでいる。

巨人からトレードで加入し、来日3年目。夢の1つは「富士山に登ること」と明かす。オフには人生で初めて富士山を訪れたという。「登れる時期ではなかった。でも、きれいだった」。登山時期は7月上旬~9月下旬で、シーズンの真っただ中。「引退してから登るよ」と登頂を熱望する。

人気アニメの「ドラゴンボール」ファンでもある。巨人時代にはジャイアンツ球場に、ドラゴンボールのパーカ姿で登場したこともあった。お気に入りのキャラクターは「孫悟飯」。作者、鳥山明氏の訃報を聞いた際には「とても悲しい。個人的にはすごく好きな番組だった。これからも見続けていきたい」と語った。

遠征先では観光スポットを訪れる。3月12日の鹿児島での巨人とのオープン戦。前日11日の休養日に、桜島に足を運んだ。翌日に移籍後初本塁打。「シーズン中に調子が悪くなったらまた桜島に来ます」とパワーをもらったようだ。開幕カードの敵地・オリックス戦では宿舎に近かったこともあり、30日の試合後に大阪城を散歩。「ライトアップもされていたので、きれいでした」。翌31日に今季1号を中堅バックスクリーンに突き刺した。

日本語も流ちょうだ。4月2日ロッテ戦で、移籍後初の本拠地お立ち台にも上がった。「ホークスファン。コンバンハ~。ハジメマシテ。ヨロシクオネガイシマス」とあいさつ。最後はチームスローガン「美破=VIVA(ビバ)」ポーズでファンの心をわしづかみ。新助っ人は愛嬌(あいきょう)もたっぷりだ。【ソフトバンク担当=佐藤究】

オリックス対ソフトバンク 5回表ソフトバンク1死、ウォーカーは中越え本塁打を放つ(2024年3月31日撮影)
オリックス対ソフトバンク 5回表ソフトバンク1死、ウォーカーは中越え本塁打を放つ(2024年3月31日撮影)