<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク2-0広島>◇1日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンクがセ首位の広島に連勝した。負傷離脱した柳田のレギュラーシーズンの復帰は絶望的だが、下を向いてはいられない。この日、支配下に復帰した佐藤直がいきなり1番中堅で先発出場。攻守で活躍した。チームにとって痛すぎる柳田不在を見事に補い、完勝した。

小久保監督のみならず、チーム内には大きな危機感があっただろう。雨降って地固まる、の例えが正しいかは分からないが、まだまだシーズンは長い。ピンチをチャンスに変えなければいけない。キーワードは「競争激化」の再現だ。背番号30を取り戻した佐藤直には昨年以上の必死さが伝わってきたが、ベンチに下がった周東、川村らも春キャンプからの必死さをさらに燃え上がらせてほしい。

2軍で汗を流す正木や笹川らも、複雑だったに違いない。この日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で正木が3号3ラン、笹川が2号2ランを放った。1人が欠ければ、空いた席を巡って激烈な争いを繰り広げるべき。プロは「弱肉強食」の世界。競争はチームを強化するはずだ。

春季キャンプから開幕までは1軍入りへの厳しい競争が行われたが、シーズンが始まるとその意識は薄れがちになる。首位を走るチームでも、レギュラー取りへのモチベーションを維持できなくなってしまう。

交流戦に入って三森、柳田が離脱した。レギュラーがいなくなって気をもむのは首脳陣の仕事。プロ初安打が出ていない新人広瀬も、さらに気持ちを高ぶらせてもらいたい。さらなる競争激化を楽しみにしている。