ソフトバンクがリーグ王者の貫禄を見せつけ完勝した。日本ハムはCSファーストステージを逆転2連勝で勝ち上がってきた。勢いに乗る新庄ハムとの対戦を、王貞治球団会長も厳しい戦いになると見ていたようだ。
「(日本ハムは)元気があったよね。(ロッテとのファーストステージは)終盤に点を取ってね。今日もね、そう簡単に勝てるとは思ってないからさ。でも、有原がずっと抑えてくれたのが大きいよね」
栗原、今宮、山川のソロ3発もさることながら、王会長が殊勲に挙げたのは先発有原航平投手(32)の好投だった。「優勝していても(CSファイナルは)3つは勝たないといけないんだから。そういう点では頭(初戦)を取るというのは絶対だから」。シーズン14勝を挙げた有原と日本ハム伊藤の「最多勝対決」で7回2失点の粘投。シーズン最終登板となった3日の楽天戦(みずほペイペイドーム)から実戦がなく、中12日のマウンドでもしっかりエースの役割を果たした。
小久保ホークスは4年ぶりのシリーズ進出へ大きな1歩を踏み出したが、グラウンドで繰り広げられるバトルとともに、水面下では「次代」に向けた戦いも始まっている。日本ハムのフロント陣はこの日、試合開始の約30分前に球場入りした。都内でスカウト会議を終えての福岡入り。珍しく栗山CBOの姿もあった。24日に行われるドラフト会議に向け、福岡大大濠・柴田獅子(れお)投手(3年)に熱視線を送っている様子だ。
栗山CBOは「プロ野球全体として新しいスター、やっぱり二刀流の選手を含めて作らなきゃいけない」と担当記者たちに熱く語りかけていた。柴田は最速149キロを誇る本格派右腕で高校通算19本塁打と打撃センスも高い。ドジャース大谷の成功例があるだけに何とも意味深な発言だった。ソフトバンクも15日にスカウト会議を開催。当然、地元福岡の逸材は獲得リスト上位に名を連ねている。グラウンド外でも熱い火花は散っている。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




