1年契約でドジャースに移籍したマイケル・コンフォート外野手(32)は今季、これまでのケガや打撃不振から復活を目指している。

地元メディアの2月下旬のインタビューで「ムーキー(ベッツ)やショウヘイ(大谷)らトップ選手と一緒にやれて、このチームのファミリーの一員として関係を築いていくのは楽しい」と話し、チームにもすでに溶け込んだ。大谷、ベッツ、フリーマン、スミスらスター選手の陰に隠れて今は目立たない存在だが、復活を果たせれば大きな戦力となることが期待されている。

2月18日、打撃練習に臨むドジャースのコンフォート(ロイター=Jayne Kamin-Oncea-Imagn Images)
2月18日、打撃練習に臨むドジャースのコンフォート(ロイター=Jayne Kamin-Oncea-Imagn Images)

14年にオレゴン州立大からドラフト1巡目全体10位でメッツに入団した元有望株。15年にメジャーデビューし、17年には球宴に選出と、キャリア序盤は順調だった。ベストシーズンは33本塁打、92打点をマークした19年。最初の7年間をメ軍で過ごし、ニューヨークの人気者になった。

だが、その後はケガに悩まされ続けたこともあり、苦しいシーズンを過ごすことが多かった。FAとなっていた22年1月、トレーニング中に痛めた右肩の手術を受け、22年は全休。23年にジャイアンツと2年契約で移籍したが、1年目の8月に左太もも裏の張りで3週間離脱し、2年目の昨季は今度は右太もも裏の張りで5月から離脱した。

復活を目指しド軍を新天地に選んだ今季、球団フロントや首脳陣からは、いくつか修正すれば復調できると確信していると、太鼓判を押されているという。コンフォート自身も「コーチたちから、僕のいい時と悪いときがどう違うかを指摘してもらった。そしてどうすれば安定的に打てるか考えてくれている」と球団に信頼を寄せている。

1つの課題は、ホームとビジターの試合での成績差をどう改善するかだという。昨季はホームでのOPSが0・632、ビジターが0・852で、ホームの方が打てない傾向がある。しかも今季本拠地となるドジャースタジアムでは、通算30試合で打率1割7分7厘と相性はかなり悪い方だ。

コンフォートの年度別メジャー成績
コンフォートの年度別メジャー成績

だが、2月1日に行われたファン感謝イベントでは「ドジャースタジアムは打者には打ちやすい球場だよ。打席から球も見やすいし気候もいい。投手にも打者にも公平な球場だと思う。暖かい季節はボールが飛ぶから、そっちの数字は上げられる可能性があると思う」と自信。さらに「自分の役割はこれまで他球団でこなしてきたものと変わらないと思うので、出塁したり走者をかえすことを考え、あとは自分の調子の波を一定に保つことが課題だ。この打線は1番から9番までパワーもあってスピードもあるし、打者としてこんな打線に入ることは夢だよ」と話していた。守備に関してはメジャーでも平均以上の実力で安定感があり、レギュラー左翼手になることを期待されているが「ドジャースタジアムをホームにしてプレーできるのはうれしい。外野を守っていても寒くないからね」という。

ド軍コーチ陣と球団が誇るデータ分析部門のサポートで全盛期並みの活躍ができるか、注目される。【水次祥子】

◆マイケル・コンフォート 1993年3月1日、米国ワシントン州シアトル生まれ。オレゴン州立大から14年ドラフト1巡目(全体10位)でメッツ入団。15年7月メジャーデビュー。16年からレギュラーに定着し、19年に自己最多の33本塁打。FAとなった22年は右肩手術の影響で所属なし。同年オフにジャイアンツ移籍。17年球宴出場。今季年俸1700万ドル(約25億5000万円)。185センチ、97キロ。右投げ左打ち。