阪神近本光司外野手は初回に浜口から右前打を放って3打数1安打、打率を2割9分3厘とした。プロ2年目にして、初のシーズン3割へ視界が開けてきた。7月までは2割2分6厘と不振にあえいでいたが、8月以降は253打数82安打で3割2分4厘と、立て直しに成功した。

チームは残り25試合。今後1試合あたり4打数ずつ重ねていくとすると、現在の368打数からちょうど100打数増えて、最終的に468打数となる。3割を確保するには、合計141安打が必要。3割1厘となり、大台を突破できる。現在108安打だから、残り33安打。1試合平均1・32本のペースを維持できるかが目安となる。

2リーグ分立後の阪神でプロ2年目以内に、規定打席を満たして打率3割へ到達した選手は、坪井智哉ただ1人(1年目98年3割2分7厘、2年目99年3割4厘)。2人目の誕生が楽しみだ。【記録室・高野勲】