工藤公康VS緒方孝市、再び! いよいよポストシーズン、クライマックスシリーズが始まります。どのチームがファイナルに進出、そして日本シリーズの激闘に挑むのか。プロ野球ファンならワクワクする季節の到来です。

そんな中“敵将との再開”を心待ちにしているのが広島3連覇監督の緒方孝市氏(日刊スポーツ評論家)です。

緒方氏といえば、開幕前、セ・リーグの順位予想でAクラス3球団、Bクラス3球団をズバリ指摘。3連覇監督としての眼力をあらためて示しました。

※開幕前、緒方氏の予想=DeNA、阪神、ヤクルト、巨人、広島、中日

「いやいや。A、Bクラスの球団が予想通りだったと言っても大事な優勝チームと2位を外しているのに。お褒めいただくことはありません」

現役、指導者時代を通じての武骨なイメージは今も残る緒方氏、予想の結果にはそう話します。それより心待ちにしているのがこの10日、生出演するNHKのラジオ特番「ふかぼりプロ野球2022」について。

CSファイナルの顔合わせが決まったタイミングで優勝の行方などを語ろうという、この番組、ゲストが面白い。ズバリ18年の日本シリーズ、ソフトバンク-広島戦でともに指揮を執った工藤公康氏、そして緒方氏が対談するのです。

「あのシリーズの後、工藤さんとは話す機会がなかったので。なにしろあの頃のホークスは一番、強かったチーム。広島はそこに挑戦して、負けてしまったんだけれど短期決戦の戦い方、当時、何をどう考えていたのかを聞いてみたいと思っています」

緒方氏が痛切に感じたのは本来、セ・リーグが有利なはずのDH制を使えない広島でのゲームで、全くそれを感じさせなかったことだといいます。

「こっちには『地の利』があるはずなのに…とは、正直、感じていましたね。その感覚、選手起用とかも聞いてみたい」。そう話し、当時の激突を振り返るのを楽しみにしている様子。当事者はもちろん、両球団のファン、野球好きにも興味が募るかもしれません。

※「ふかぼりプロ野球2022 ~名将語る 短期決戦のカギ~」

10日午後7時20分~同8時55分。ラジオ第1で全国放送。【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「高原のねごと」)