なぜそうなるかはマジックの解説記事で読んでいただくとして、広島に連勝した阪神のマジックは一気に3つ減り「7」となった。9月は負けなしの7連勝。「7」が並んだので背番号7、ノイジーの話である。
「おっ! ノイジーが上がっとるやん!」。勝利監督インタビューからスタートする虎番キャップたちの囲み取材が終わった直後のこと。モニターに目をやった指揮官・岡田彰布は笑いながら、そう言った。
2回無死二塁で先制打を放ち、インタビューに答えるノイジー。その姿を見つつ失礼ながら「おしりに火がついてるかも」と思った。外国人選手、助っ人がこの時期、頑張るのはよく見る光景だ。言うまでもなく来季の契約がかかるからだ。一般的には単年契約、そうでなくても結果が出なければ切られる。
そこでノイジーだ。阪神では規定打席に6人が到達しており、その中にノイジーも名前を連ねている。レギュラーとして起用されてきたということだ。しかしそれにしては正直、物足りない数字だろうか。打率2割4分5厘、6本塁打、46打点。国内選手とすればまずまずだが、助っ人として合格点とは言いにくいかもしれない。
「ノイジーな。せやな。最近、すごいあいさつにきよるわ」。岡田は面白い。ノイジーは必死か? という雑談にそう即答してきたのである。本当かどうかは分からないが、いかにもありそうな話だ。もちろん、そんな“愛想の良さ”は残留の決め手にはならない。岡田のノイジーに対する評価は現状「チャンスに強ないからな」というものだ。
チームの打点トップは佐藤輝明の「72」。そこから大山悠輔の「66」、近本光司の「53」ときて、ノイジーのそれはチーム4位である。打率が低くても好機で打つクラッチヒッターなら評価できるが現状はなかなか難しい。
とはいえノイジー以上の選手が簡単にいるか、と言えば、それもどうかという見方もある。独断で言えばノイジーが来季タテジマを着ているかどうかは今後にかかっていると思う。
アレを決め、甲子園でのCSファイナルステージ、そして日本シリーズ…。そのポストシーズンで活躍できれば契約内容、年俸などの条件面にもよるが残留の目はあると思う。いずれにせよ、ここまで来てチーム内にそんな緊張感があるのは好ましいことだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




