弘前東が伝統校青森北との好カードを制した。1-1の均衡が続いたが、9回表に青森北のエース佐々木康太(3年)攻略に成功。一挙7点を挙げた。先発吉崎大地(3年)が6回を3安打1失点(自責0)。葛西洋人(3年)が3回を1安打0点に抑えた。

 7回から登板の葛西は186センチ、84キロの大型左腕。迫力満点の投球で相手を抑え込んだ。葛西徳一監督(29)は「投手陣がよく我慢してくれた。また葛西の投球で流れが変わった」という。葛西は9回の打席では1死一、二塁で左前打を放った。満塁の好機をつくって大量点につなげた。

 弘前東は12年夏ベスト4の私立校。昨秋、今春は地区予選で敗れ県大会に出場できなかった。葛西はこの日が県大会デビュー。「いつも以上によく投げることができた。目標は甲子園。でも先を見ず、目の前の1戦1戦に全力で投げる」と葛西は誓った。【北村宏平】