北見工が開幕戦を逆転で制し、前回出場の08年以来7年ぶりの初戦突破を果たした。

 先制を許したが、3回に2-2の同点に追いつくと4回以降両チーム無得点のまま延長に突入。延長10回1死満塁、4番紀国駿介右翼手(3年)の適時打で勝ち越した。

 その後も相手投手が制球を乱し、暴投や3死球などでこの回一挙5点を奪った。

 先発したエース中川裕元(2年)は延長10回を投げきり、6安打13奪三振2失点の粘投だった。

 昨年秋の北海道大会では準々決勝で今春センバツ準優勝の東海大四にサヨナラ負け。21世紀枠候補校に選ばれていたが、出場はかなわなかった。

 中川は「勝ち越しの瞬間うれしかった。(無失点に抑えた3回以降は)うまくリズムをつくれた。甲子園に向けて1つ1つ勝つ」と喜びの表情だった。