広島新庄が呉を下し、夏の甲子園初出場を決めた。3年連続で進出した夏の決勝でようやく頂点に上りつめた。

 決勝の舞台でも機動力全開の「新庄野球」を展開した。1回に1死一、三塁から重盗を成功させ、好投手野村から先制点をもぎ取った。4回表に同点に追い付かれるも、その裏再び機動力で野村を揺さぶりリードを広げた。

 投げては2年生エース、堀瑞輝が強打の呉を6安打1失点に抑える好投を見せた。迫田守昭監督(69)は「今年のチームは投手を中心とした守備力が上がった。甲子園? 今日くらいはゆっくり選手と喜びたい」と、三度目の正直で広島新庄に初の夏の甲子園切符をもたらし、安堵(あんど)の表情を浮かべた。