智弁学園小坂将商監督(38)が満面の笑みで初優勝を味わった。延長11回。6番村上のサヨナラ打を見守るとベンチで大喜びし、グラウンドへ駆けだす選手たちを見つめた。優勝インタビューでは「日本一を掲げてやってきて、実現できて良かったと思う」と充実した表情で語った。

 同校の4番中堅として活躍した自身は95年夏、準決勝で星稜(石川)に敗れベスト4で涙をのんだ。77年春、95年夏の最高成績・4強を乗り越え、頂点までたどり着いた。「1戦1戦やるごとに(投手の)村上が粘り強く放ってくれた。(サヨナラの瞬間は)頭が真っ白になった。今までの教え子たちが積み重ねてきてくれて、今年がある」と感想を語った。