米沢中央は5-2で米沢東との同地区対決を制し、22年連続の初戦突破を決めた。ともに身長187センチの大型外野手、大竹雄登左翼手と渡辺広大右翼手の3年生3、4番コンビが活躍。ベンチ入り20人中14人が左打者(両打ち3人)の左打ち軍団を引っ張った。

 大砲2人が火を噴いた。2回裏はチーム初安打の渡辺から左打者の3連打でお膳立てして先制。5回は一塁に大竹を置き、渡辺の右中間三塁打で追加点を挙げた。2人で5安打2打点3得点。就任20年目で夏初戦負けなしの色摩孝二監督(46)は「3、4番がしっかりと仕事をしてくれた」と評価した。

 主将も務める大竹は「強い高校で野球がしたい」と福島・喜多方三中から越境入学。スクールバスで片道約40分の通学路を毎日往復している。2打席目から3打席連続安打の大竹は「体が開かないように逆方向を意識しています」と流し打ちもマスター。2安打2打点の渡辺は「振り切ることで長打も増えた。雄登(大竹)が塁に出てくれるので最低でも次の塁にすすめること考えています」とつなぐ打撃を強調。2人は「もっとプレッシャーをかけたい」と相手投手にフルスイングで挑む。【佐々木雄高】