優勝候補の一角、第3シードの九里(くのり)学園が初戦を突破し、16強入りした。

 6回まで2-1のロースコアを守備で粘り、終盤の7回以降に計7点を奪って底力を発揮した。仙台育英の89年夏の甲子園準優勝メンバー、高橋左和明監督(45)は「ロースコアで緊迫感を持てた。先につながる」とプラスに捉えた。

 終わってみれば、先発全員の19安打と自慢の打力を見せつけた。4安打の主将の中嶋航生捕手(3年)は「最初から点が入らなかったけど、粘り強く守った。守備の流れが、後半の大量点を呼んだと思います」と話した。